心をもち、そして猛烈に恋してみる

2012-05-01 (火)

デザイン 地方公務員 読書

「アップルのデザイン/日経デザイン」を読んでいたら、1998年にスティーブ・ジョブズが社員に向けて書いた文章が出てきた。もう10年以上前に書かれたというのに、ほとんど色あせていない。なんと本質を突いた言葉なのだろう。

 

 世界中から最大級の賛辞を浴びている企業には、

 共通していることが1つある。

 ー 彼らは何かを象徴する存在だということだ。

 

 世界は変わり、マーケットは変わる。

 そして彼らの商品もまた、変わる。

 だがその核となる理念だけは、変わらない。

 

 ディズニーやソニー、ナイキのように、

 アップルもまた世界中の人々から愛され、

 尊敬を受けている企業だ。

 

 なぜ愛されるのか、

 それは私たちが「心(soul)」を持っているからだろう。(以下略)

 

 

残念ながら、唯一色あせてしまったのは「ソニー」のくだり(涙)。ぼくがあれほど愛したソニーは、数年前から「心」を失ったかに見える。それでも、ディズニー、ナイキ、そしてアップルの今の有り様が、「心」を持ち続けていれば、商品が変わっても愛されることを証明している。それは自治体であっても同じことではないか。

 

*************

 

自治体の担当者が「心」を持つということは、つまりは「地元を思う」ということだ。そんなの当たり前、と思うなかれ。意外と「ちゃんと思う」ことができない職員は多いものだ。

 

理由はいろいろとあるだろうが、ひとつには「地元を知っている」という思い込みがある思う。本当はそこに「いる」だけなのかもしれないのに、時間の積み重ねが「知っている」と思い込ませてしまう。たとえば、雇用対策という仕事をしていたとしよう。職業安定所の人や、経済団体や、労働団体の人たちとお付き合いをする。いろいろな話をする。すると、「ああぼくは雇用というテーマについてはよく知っている」と思ってしまう。

 

でもね、当然だけれども、仕事で繋がりのある人だけが「地元の人」なのではない。むしろごく一部の人でしかない。つまりは自治体の「中の人」だからと言って、本当にその地元を知っているかどうは別問題で、頭でっかちになって「知っているつもり」であることも多いのだ。

 

このように「知っているつもり」にならないためには、いろいろな現場に出ていくしかない。直接、「地元の人」の中に出ていき、「地元の人」たちと交流する。職業や立場や年齢に関係なく、現場を共有する。あるいは、現場に触れ、食べ、遊ぶ。それは仕事を通じてだけでなく、地区の活動や子どもの学校活動、あるいは趣味の世界でも何でもいい。とにかく会う・話す・語る・見る・使う・食べる・さらに呑む(笑)。そういう現場の日々の積み重ねが、「地元」というものに対する知識なり経験なりをより深め、またより広い世界へと導くのだ。

 

…ここまでやって、ようやく「自治体の担当者」としての資質、つまりは「中の人」として「外の人」と対峙するための資質が整うのだと思う。闇雲に「思う」だけではなく、肌感覚として、自分自身が地元人としての最大公約数だったり、最小公倍数を身につける。その上で、「だからこそ、こうあって欲しい我が地元」を思い描く。それこそが自治体担当者としての「心」ではなかろうか。

 

そんな「心」が持てれば、あとは「外の人」と猛烈に恋をしてみればよい。受け身ではない、むしろ捨て身の恋を(つづく)。

 

 

[12.04.30]

・朝から仕事へ。8:30-17:30。ランチは「詩季」へ。

・「アップルのデザイン/日経デザイン(日経BP社)」★★★★。

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博報堂のデザイン

2012-04-03 (火)

デザイン 読書

雑誌「デザインノート」の特集は、「博報堂のデザイン」。改めて「博報堂」という切り口で眺めてみると、実はぼくが日頃から「デザイン大好き!」と言っているのは、要は「博報堂的デザインが好き」ということに他ならないということに気がつく。

 

そもそもが「広告デザイン」に興味を持ったのは、大貫卓也氏による一連の「としまえん」ポスターシリーズだった。速攻で「大貫卓也全仕事/マドラ出版」を購入して、舐めるようにページを眺めて興奮したものだった(大学生の頃の話だ)。同じように、「ああこの人のデザインにはシビれる!」と思ったのが、佐藤可士和であり、森本千絵であり、箭内道彦だった。みんな博報堂出身。いやあ、どんだけ凄い会社なんだろう、と思う。

 

ほかにも、今回の特集で、高橋コージ、長島慎、丸山もゝ子、杉山ユキ、長島りかこといった現役組の仕事を知ったし(これがまたツボ)、宮崎晋、永井一史という御大の偉業を再確認もした。

 

たとえば、宮崎晋氏が紹介する「アイデアの生かし方」に、この会社の「凄さ」がにじむ。

 

1.実現の可能性よりも、アイデアの面白さを優先させる

2.地産のモノ、コトを最大限利用する

3.強力な話題を作り、人々の興味を集める

4.仕事は自分でつくる

5.商品のアピールだけではなく、共感できるストーリーも提案

 

文字面だけ眺めると、「ふーん」という程度のことかもしれないが、ひとつひとつのレベルがハンパなく高いのだ。たとえば、5の「共感できるストーリー」というセオリーから生まれたのが、下の黄桜酒造のポスター。黄桜の社長が「いつか二人に酒を飲んで欲しい」という一言から生まれたのだという。社会的事件をひとつのストーリーにまとめる力量はハンパない。写真に収まる二人の距離感とコピーが効いている。

 

ぼくはクリエイターではないけれど、こういうクリエイティブを理解する者ではあり続けたいと思う(県職員としては不必要な能力かもしれないが w)。

 

 

[12.04.03]

・課内の勉強会にて課長へ説明。説明しながら、全然わかってない部分が多々。勉強勉強。

・元上司の退職慰労会。「四季 五穀亭」。

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ザ・休日

2012-03-20 (火)

映画TVラジオ 読書 音楽

久々に何の予定もない休日。自宅でゴロゴロして過ごした。読みかけの小説を読んだり、DVD見たり、散歩したり、音楽聴いたり(まだまだヤマタツ中)。そう、本来の自分は、こういうナマケモノ的な暮らしが得意なのだ。

 

この4年間、公私の境がホントになくて、年がら年中、仕事のことばかりが頭を巡っていた。読む本も専門書やビジネス書が中心となり、ちっとも小説に手が伸びなかった。よほどハマったんだなあ w

 

さて。近日中に来年度以降の新たな仕事が明らかになる。異動するのかしないのか。クリエイティブ性の高いものなのか、ルーティン的なものなのか。種類によってどこまでプライベートが侵食されるかは違ってくるだろうけれど、サラリーマンである以上、どんなものでもちゃんとはする。今は、しばしの「宙ぶらりん」な時間を楽しむのだ。

 

↓映画「ロスト・イン・トランスレーション」のなかに出てくる映画内ポスター w

 

[12.03.19]

・資料の整理。ビズさんと打合せ(かぁ3の顔関係、産学官ダンス甲子園関係)。ランチ「ハバネラ」。

・「ビブリア古書堂の事件手帖〜栞子さんと奇妙な客人たち/三上延(メディアワークス文庫)」★★★★。いわゆるライトノベルなんだけども、登場人物が魅力的なので、ぐんぐんと読ませる。シリーズ化されているようなのでたぶんそれも読む。ドラマ化もされるかもね。

・「イシューからはじめよ/安宅和人(英治出版)」★★★。この4年間、仕事で自ら体感してきたことが言語化されている感じ。「ああこういうことを模索して身につけてきたんだなあ」と再確認する。逆にこれって何の体験もない人が理論だけで理解できるものなんだろうか…。

[12.03.20]

・朝、1時間ウォーキング。これから少しずつ。散らかりまくっていた机を片付け。すっきり。

・「ロスト・イン・トランスレーション/ソフィア・コッポラ」★★★★。言語、性別、世代など、さまざまなディスコミュニケーションのあり様と心情を丁寧に描いている。語り過ぎず、演出でキチンと見せる。巧いなあ。でも、この映画は日本人が見るのと、日本人以外の人が見るのとでは受け取り方が違うハズ。だって「んな、日本人いねえよ!」という突っ込みどころ満載だもの。監督はそれを意図的にやっているわけで。できれば、日本人以外の人としてこの映画を見たかった。その方がノイズが少なくて純粋に楽しめたハズ。ビル・マーレイが素晴らしすぎ。巨乳も素晴らしすぎ。

・「ここ 食卓から始まる生教育/内田美智子・佐藤剛史(西日本新聞社)」★★★★。再読。当たり前のことが書いてある。それが響く。「はなちゃんのお味噌汁」を読んだあとには尚更。

・「ぼくのメジャースプーン/辻村深月(講談社文庫)」★★★★★。すげー変な小説。珍品。とにかく肝心の設定自体がなんだかおかしなことになっているのだけれど、根底に流れている作者独自の「愛」の描き方が素晴らしく、一気に読ませる。これはファンになるわ。

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小説読みたい欲

2012-01-09 (月)

読書

年末頃から「小説読みたい欲」がメラメラと沸き上がってきている。

 

ここ数年、読書といえば、仕事絡みのムックや、ビジネス書、新書がほとんどだった。広告、PR、デザイン、アート、写真、ブランド、キャラクター、自治体、コミュニティ、コミュニケーション、ソーシャル、Eコマース、地域づくり、食、農業、グルメ、焼酎、ワイン…。ぼくの本棚には、そんなキーワードの本がズラリと並んでいる。

 

何もないところからアイデアを紡ぎ出せるほどの能力はないので、それらの本を読みながら、何かしらのヒントはないか、少しでもいい見せ方はできないか、何ならモロパクリでもいいから効果的な仕掛けはないか…。まるで自信のないマラソンランナーが、ギアやサプリメントに大枚をはたくように(ぎっくぅ!)、買い漁り、読み漁って、仕事の糧をしてきた。

 

ところが、育休が終わって仕事復帰のことを考えた時、「もうあとはアウトプットするだけ」と気がついたんである。まあ、人事は水モノだから内示があるまではわからないものの、通常3年でローテーションするところが現在4年目。ほぼ次の4月で異動すると考えて間違いない。そして、うちのチームも、ぼくが留守にしていた間も、若干スケジュールがおしていることを除けば、極めて順調に成果を出してきた。となれば、もはやインプットしている時間などない。これまでの蓄積の中から、どんどんアウトプットしていって、残された期間でチームのレベルを最大限に引き上げ、来年度に向けての種をたくさん巻いて、力強くバトンを渡すしかない。だから読書自体も、純粋に楽しみとしての本、つまり小説へと回帰したのだった。

 

…なーんちゃって。

 

むりくりそれらしい理由を書いてみたが、ホントのところはよくわからない(笑)。単に、無性に小説が読みたくなったのだ。理由なんて知るか。その一方で、本を読むペースは格段に落ちている。ちびちび楽しみながら読んでいこう。

 

 

[12.01.06]

・SS企画の企画書・スケジュール作成、監査調書チェック、Tストア打合せ、M小学校打合せ、福岡W打合せ。

・暴言ランチ。レガロホテル。

 

[12.01.07]

・息子を連れて定永耳鼻科。非常にシステマチックな病院でビックリ。検査も多彩で信頼性が高い。長い付き合いになるかも。モスバーガー。金のバーガー。かなり旨いけれど1個490円也。「ブラザー理容」でさっぱり。家人らと交替して娘2号をピックアップ。「TSUTAYA」経由で帰宅。掃除やら洗濯物畳みやら。

・「スーパー!」★★★★。ジェームズ・ガン監督作。面白い!「キック・アス」のブラック版ともいうべき、毒とユーモアに満ちた快作。エレン・ペイジのハイテンションぶりが最高。エンディングもそうだけれど「悪はやっぱり悪である。だからと言って悪を倒すことは必ずしも善ではなく、報いを受けることもある」という視点が渋く深い。ただ、見終わった気分としては「キック・アス」の方が好み。

・娘2号が夜中に嘔吐。さっそく保育園で菌を貰ってきた模様。ただ、それほど辛そうになく、吐くだけ吐いて寝た。

 

[12.01.08]

・家人と子供らが、休みになると走りに出かける。ぼくと娘2号はお留守番。つまらん。

・「劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ」★★★★。入江悠監督作。予想以上に面白かった。ドキュメンタリー的な要素を白けない絶妙なバランスでドラマに入れこみつつ、エンターテイメントとしてキチンと作り上げている。ラストのカタルシスが特に素晴らしい。

・「ブラック・スワン」★★★。ダーレン・アロノフスキー監督作。大好きなナタリー・ポートマンがあんまりかわいくなくて(痩せ過ぎ!)残念だったけれど、その分、ダンスシーンは素晴らしかった(素人目には)。サスペンスドラマだと思い込んで見ていたので、途中でサイコスリラーだと気づいてビックリ。観客を惑わせる演出など細部にこだわりがある作りには好感。でもこのジャンルはそんなに好きじゃないのよね。

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ノンフィクションガイド「HONZ」は相当面白い

2011-11-10 (木)

読書

ノンフィクションの書籍のみを書評するサイト「HONZ」が、相当面白い。

 

好きな時間に好きなだけ本を読むことができたのは独身時代までだった。共同生活者との暮らしの中では、与えられた役割というものが厳然としてあり、それをクリアして初めて「自分の時間」というものが生まれる。そしてその限られた「自分の時間」というのは、キレギレであり、どっぷりハマって読むというような「まとまった時間」はなかなか取れないものだ。

 

とすれば、たまに得ることができる至福の読書タイムには、確実に至福に至らせてくれる本が必要であり、いわゆるハズレない本、鉄板本をチョイスすることが極めて重要になってくる。選択のための情報源としては、例えばそれが “小説” というジャンルであれば、山本周五郎賞の受賞作品だとか、本屋大賞だとか、このミステリーがすごいだとか、いろいろなチャンネルがある。もちろん、元々好きな作家の新作という選択もアリだ。しかしながら、”ノンフィクション”のジャンルは、鉄板と言えるような情報源が少なく、また作家に惚れるというケースも少ないため、ついつい傑作、名作を見逃してしまいがちだ。

 

そんなぼく的なスキマゾーンに「HONZ」はスポンとはまり込んだ。ノンフィクションのジャンルがさらに細分化され、最新作から過去の名作まで拾っていく姿勢が素晴らしい。また、さすがノンフィクションの読み手たちだけあって、書評の文章自体に面白さがあったりする。たとえば最新記事である「ポルノ雑誌の昭和史」の書評はどうだ。これだけで、ちょっとしたバカエッセイ(もちろん褒め言葉)として成立している。ついつい書評を読み込んでしまい、本を読む時間がなくなるほどだ(本末転倒)。

 

とりあえず、今日は次の3冊をAmazonへ発注(あれ?貧乏生活なんじゃ?)。
日本のデザインー美意識がつくる未来/原研哉

恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白/稲葉圭昭

アラン・デュカスのナチュールレシピ

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俗世間から遠い国

2011-11-07 (月)

主夫生活 家族家事家 読書 食・食材

先日、久々に行った本屋で雑誌を大人買いしてしまった。あまりにもハートを強くノックする特集ものばかりだったので。

 
「Pen /一冊まるごと森本千絵」
「プレジデント別冊/禅的シンプルライフ」
「クロワッサン特別編集/やる気にさせる家事のコツ」
「男のクロワッサン/男の台所術」

 
1冊目以外は、見事に「主夫的視点」のものだな。ますます俗世間から遠いところに来ている。森本千絵特集も、単に彼女の大ファンというだけだし、相当仕事を忘れてきているかも…。連日深夜まで残業しているうちのチームのみんな、すまん。私を探さないでください。

 

パラパラ眺めたところで、気になった記事がふたつ。

 

ひとつは「禅的シンプルライフ」のなかの「断捨離」入門。ベストセラーの著者がヨガの行法哲学からあみ出した片付け術を、著者の自宅の様子も見せつつ(ホントにシンプル!)、その概要が説明されている。面白いのは、この “片付け術” が「禅」の巻頭特集であり、後段のさまざまな「禅」の世界へと見事に誘導してくれることだ。人と同じように、家にも新陳代謝が必要…という一文には膝を打った。

 

今日はたまたま娘2号の慣らし保育日ということもあって、彼女が不在の午前中、さっそく「服の断捨離」をやってみた(若干コンマリ流も交えつつ)。ぼくは元々それほど服持ちではないが、約2時間で、40ℓのビニール袋3つ分を「断捨離」することができた。うーん、スッキリ。ぼくはもう新しい地平に立っている(単純)。

 

 

もうひとつは「やる気にさせる家事のコツ」のなかの辰巳芳子流「合理的家事」。辰巳芳子といえば、いや、辰巳先生といえば、なく子も黙る料理研究家の大御所である。その先生が記者を教え諭すところが実に面白く、また耳に痛い。たとえばこんなやり取り。

 

「ただね、あなたたち、生活だ家事だって簡単に口にするけど、生活の向こうの人生を忘れてはなりませんよ。あなた、生活とはなんだと思いますか」

…自分が生きやすく暮らすこと、でしょうか。

「その程度の言葉の力じゃ人は納得しません」

教えてください。

「またすぐ聞く。私を憎らしいと思ったら、考えて考えて考えて、そのくらい対峙しなければ。家事はね、生活の目標を支えるものだけれど、人生の目的を支えているのも家事なんです…(略)」

 

深いです、先生。

 

とはいえ、先生がおっしゃるように「ゆとりをつくるための工夫をする」「独創的にさぼる」ためには、相当な基礎的技術が必要なわけで、ちんたらワイン飲みながらペラペラと雑誌を眺めている自分には無理っス。ハードル高いっス。まあ、先生が推奨する展開料理ができるようになったら、鬼に金棒、弁慶になぎなた、都農ワインにサニールージュだ。いやこの新作ワイン、旨いよ。飲み過ぎ警報。

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病院にて3

2011-08-25 (木)

家族家事家 読書

愚息ケータツ。今日は全然元気になってた。おむつも外れ、患部にガーゼをあてているだけだそうだ。痛いところもないらしい。病室だから静かにはしているけど、普通にトイレに行くし、ウロウロもする。ホント普通過ぎ。入院の意味があるのか。はやく退院してくれ。

 

そんなわけで、ヒマでしょうがない彼は「ハリーポッター」を読んでいる。「賢者の石」を入院3日で読了したらしい。さっきから2冊目「秘密の部屋」に突入している。消灯時間(午後9時)を過ぎて寝かせようとしたけど、「なんだか眠れない」らしい。まあそういうときもあるね。じゃあ、眠くなるまで読め。←病んでいるとき限定の優しさ。

 

なんてことを書いているぼくもヒマでしょうがないので、ケータツが読み終えた「賢者の石」でも読むことにする。本持ってきてないし、ハリポタ読んでないし。眠くなるまでね(この2日間寝不足なので早々に寝落ちしそう…)

 

[08.25 thu]

・予算資料をコツコツと。ああでもなくこうでもなく。照会資料のいくつか。おもしろキャラの投稿があって職場爆笑。

・病院へ。

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わが指のオーケストラ/山本おさむ

2011-08-15 (月)

聴覚・難聴 読書

本書は、実話をもとに「聾唖教育」の歴史をダイナミックに描いた漫画である。「ヤングチャンピョン」に連載されていたという。青年漫画誌なんて、恋かエロかギャグ、あるいはグルメしかないと思っていた w。秋田書店って硬派なのね。

 

恥ずかしながら本書は、すでに単行本発行から10年を経過。この本に限らず、自分の娘に高度難聴という障害があって初めて知ることになった「聾」の世界であるが、その歴史は長い間、暗く重いものだった。

 

聾者は、健常者との間で差別され、虐げられてきた。また、教育論もなかなか確立せず、昭和初期は健常者に合わせる教育法、すなわち、言語でコミュニケーションすることを前提として「読唇」「発話」を厳しく追求する「口話法」が全国に普及する。しかし、障害の程度によっては、必ずしも「口話」のみでは十分でなく、徐々に聾者に合わせる教育法、「手真似」すなわち「手話」も見直され、少しずつ聾者と伴に生きていく世界が広がりつつある…。

 

「手話」の勉強を始めると、必ずこういった「歴史」の部分も学ぶことになる。なぜなら、その厳しい時代への共通認識があってこそ、聾者との深いコミュニケーションが可能になっていくのだ。本書は、質の高い人間ドラマとしての側面もありつつ、聾者と健常者を繋ぐ歴史本、啓発書としても優れている。単行本4巻という手軽なボリュームのなかに、悩み深き歴史が凝縮されている。

 

もう、日本中の人に読んで欲しいくらい名著。ホントは買って欲しいけれど(文庫本も出ている)、ご要望があれば貸し出すので、Twitterかfacebookでご連絡を。

 

 

 

[08.15 mon]

・お盆シフトで職場はガラガラ。電話も少ない。集中して書類の整理とか企画書の仕上げとか。

・「わが指のオーケストラ/山本おさむ(秋田書店)」★★★★★。

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ニール・ケアリー シリーズ

2011-08-04 (木)

読書

ここ数年、ビジネス書だったり、新書みたいな実用系の本を読むことが多くて、さっぱり小説を読む機会が減ってしまった。なので、とっくの昔に自分の好きなシリーズものがすでに完結しているのを知って、ビックリ。あわてて取り寄せて、東京出張の移動中にせっせと読んだ。

 

「砂漠で溺れるわけにはいかない/ドン・ウィンズロウ(東江一紀訳)」。元ストリート・キッドの探偵、ニール・ケアリーが活躍するシリーズ第5作にして最終巻だ。

 

重厚な冒険活劇的な展開の多かった同シリーズのなかでは、小さな事件を軽妙な語り口で読ませるちょっと異色の作品だった。父性というテーマへの踏み込みがもう少し欲しい気もするけれど、著者ならではの爽快な読後感があった。やっぱり好きだわ、ドン・ウィンズロウ。

 

ほかにも、「犬の力」「フランキーマシーンの冬」「夜明けのパトロール」といった大作が既刊。全然知らなかった。「犬の力」は、「このミス」2010年の1位、「フランキー…」は、同2011年の4位である。どれだけ見逃しているだ。未読ものを全部取り寄せたので、これからウィンズロウ作品が立て続けに読む。読める。それはそれで至福だ。むふー。

 

出張中は「原発報道とメディア/武田徹(講談社現代新書)」も読んだ。ぼくのメディア不信は今に始まったことではないが、昨年の口蹄疫、そして今年の東北大震災で、決定的になってしまっている。その感情的な部分を論理的に置き換えていくのにとても有益な書だった。「公用ジャーナリズム」という提案には深く納得。原発反対派、原発推進派の両者に読んで欲しい良書。

 

 

[08.03 wed]

・FM社にて打ち合せ。ゼロではない感じだが、さて。M大学にて会場打ち合せ。こちらも条件はよい。悩ましいな。ブランチ「ル・パン・コティディアン芝公園 」にてブランチ。大きな被害には会わなかったが、いわゆるゲリラ豪雨。すご。

・熊本から戻ってきたR女史と空港のカフェで震災談義。小1時間話してぼくは宮崎へ。

・「砂漠で溺れるわけにはいかない」★★★。「原発報道とメディア」★★★★。

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いろいろと思うことある週末

2011-06-12 (日)

家族家事家 聴覚・難聴 読書

小泉今日子の「小雨日記」を読み終わってしまった。
彼女の愛猫「小雨」の日常を、猫目線で綴ったエッセイで、まあ、たわいもない話が綴られている。だけれども、そのたわいもなさに、キョンキョンの息遣いがしっかりあふれていて、日々の生活を覗き見しているようなワクワク感があった。
読み終わってとても残念。
難聴のピアニスト、調樹里杏さんとお話しする機会があった。調さんは、娘1号と障害の程度が同じ。その調さんが、大手電機メーカーで働き、今現在、二人目のお子さんを身ごもっているお母さん、ということに、大いに勇気づけられた。
娘1号には、日々の短期的な目標だけでなく、こんな仕事をしたい、こんな風に生きたいという長期的な目標を持たせてあげることがとても大事だと思ったなあ。
息子が生まれたとき、この子が10歳になったら「大人」として認めよう、と思っていた。
自分の自我が目覚めたのが、その頃だったのだ。親の存在を鬱陶しく思い始め、少しずつ自分なりの生き方を模索し始めていたように思う。だから、自分の息子には、10歳で自立させようと思っていた。
その息子が、先月10歳になった。でも思っていたより全然「子ども」。自立なんて全然無理。小学校4年生なんて、ガキもガキ…。
そんな風にずるずる思っていた。だけれども今日。10歳というのは一つの区切りなのかもしれない、と思うに至った。結局、親の保護という名目のもとに、ぼくは親として傲慢に過ぎていた気がする。今日からヤツは「大人」だ。
【2011.06.10 fri】
・RトラベルのK氏来訪。S野くんがライフアドバイスをしに。
・AMET会議。盛り上げよう…と思う気持ちが強過ぎたか。8割ぐらい喋って疲れた。
・職場の歓迎会(今ごろw)。「万作」「hana」。
【2011.06.11 sat】
・家人と花が短大音楽>ピアノ教室。
・ぼくとケータツは床屋。
・喜多川泰氏講演会。調樹里杏さんのピアノ演奏。
・「小雨日記/小泉今日子」★★★★。

【2011.06.12 sun】

・ホットケーキの朝食は幸せ。
・家人と花が美容院へ。ケータツとリンコと留守番。アングリーバード。
・もうケータツを怒らないことに決めた。
・「母べえ」★★★★。案外凄い映画だ。
・TSUTAYAとかパン屋とか。
・「ワンピース」41-44。

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