本を読むこと

2014-03-05 (水)

映画TVラジオ 未分類 読書

調子を崩して、金・土・日はほとんど寝て過ごした。本を読みながらうたた寝し、起きては本を読み…な日々。おかげでいろんな本を読んだ。

「アルキヘンロズカン(上・下)/しまたけひろ」

「ジャイアントキリング(21)〜(29)/ツジトモ」

「メロポンだし(1)/東村アキコ」

「百姓貴族(3)/荒川弘」

「空の冒険/吉田修一」

「在宅勤務が会社を救う/田澤由利」

「家めしこそ最高のごちそうである/佐々木俊尚」

 

ここ最近にしては、仕事絡みの本が少なくてナイス。というかほとんど漫画だ(笑)。あとDVDを2本。

「モンスターズユニバーシティ」★★★。

「エリジウム」★★★。
どちらも面白くないわけじゃないけど、期待感が大き過ぎたな。

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26年前の自分

2013-11-06 (水)

映画TVラジオ 音楽

映画「ビートチャイルド」を見てきた。

 

1987年8月22日。かれこれ26年前、若干20歳で大学3年生のぼくは、熊本県阿蘇の野外劇場「アスペクタ」で行われたロックフェス(←そういう言葉すらなかった時代だ)の会場にいた。高校の先輩から「県庁の同期で行く予定でチケット4枚取ったんだけど一人が行けなくなった。くる?」と誘われたのだ。その後、自分も宮崎県庁に入るなんてことはもちろん夢にも思っていなかった頃だ。

 

この映画は、そのフェスの模様を記録した音楽映画、である。このフェスは、その豪華な出演アーティストと裏腹に、一晩中降り続いた土砂降りの雨や雷、傾斜地を流れてくる泥水、真夏なのにどんどんと奪われていく体力など、登場するアーティスト達がその都度「みんな生きてる?」と声をかけたくなるほど、壮絶なライブとなった。映画の惹句にもあるように、本当に「日本音楽史上、最低のロックフェス」であった。

 

とはいえ、泥水の記憶しかないなあ…と思いながら見た映画は、いろんな記憶を呼び戻してくれた。「ブルーハーツは何度も激しくジャンプしてた」とか「岡村靖幸は服を脱ぎながら歌ってた」とか「渡辺美里は裸足だった」とか「ハウンドドックのスタート時に雨があがりかけて、大友康平が『雨を吹き飛ばしてやったぜ』的なことを言った直後に、前よりもっと降り出した」とか、どうでもいいことを覚えていた。CDを繰り返し聴いたBOWWYや尾崎豊よりも、レッドウォリアーズやストリートスライダースのことを覚えていた。きっとそれが20歳の自分にとって、強烈なイメージとして残ったのだろう。

 

そうなのだ。この映画が伝えてくるのは「このとき自分は20歳だった!」ということだ。26年の時を経て、何を得て、何を失ったか。あの時のぼくは、「フォルテシモ」で拳を振り上げていた。あの時のぼくは「マイレボリューション」で、♪ふーうー、ふーうー、ふーうーううううう〜と歌っていた。それが20歳のぼくだった。

 

26年後の自分は、このフェスに出演したアーティストの楽曲をほとんど聴く機会がない。新譜を待っているアーティストもいない(あ。佐野元春の新譜は買ったな)。尾崎豊は死んだ。ブルーハーツもBOWWYもハウンドドックも解散した。

 

だからどう、ということでもないのだが、若いアーティストの映像と併せて、「ああ、26年経ったのだなあ」と強烈に思った夜だった。どうでもいいけど、こんなフェス、今やったら、訴訟の嵐だよ! MCが「みんな、がまんしましょう!」って!
 

 

 

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スタートダッシュの躓きをジャンゴとあまちゃんで乗り越えてみる

2013-04-21 (日)

映画TVラジオ

ギックリのせいばかりじゃないけれど、気分的に4月スタートダッシュ!とは全然いかない日々であることよ。なんだか日々を淡々と「こなして」過ぎていく。何も新しいことが開拓されてない。気持ち的に焦る。

 

…ということもあって、仕事絡み以外の「エンタメ禁止令」を破って、「ジャンゴ」を見に行ってきた。タランティーノ凄いな。突き抜けてる。題材の選び方といい、キャスティングといい、音楽といい、演出・編集といい…。図抜けている。この作品にかけた膨大な労力を想像すると、自分の抱えている苦労など苦労でも何でもないぞね。

 

あと朝ドラの「あまちゃん」。元気が出る。久しぶりに通しで見たいドラマだ。どうぜ録画でしか見れないけど。

 

ということで、明日から頑張る(今日も頑張れ)。

 

 

[13.04.04]

・グーニーズ来訪。宮田部長来訪。

[13.04.05]

・起業支援型説明会。室の歓迎会。「魚民」。2次会「」。3次会「hana」清さんと。

[13.04.06]

・大雨で2号の入園式をキャンセル。整骨院。ピアノ。

[13.04.07]

・やままんち。柳本、宮田、児玉、川添、橋口。素敵過ぎる。

[13.04.08]

・花を迎えに行き「おおぞら」にて診察。

[13.04.09]

・みっちり室内協議。経営者協会打ち合わせ。部長勉強会。

[13.04.10]

・アクションプラン評価シート作成。

・「村中良子の会」。「柚子庵」。

[13.04.11]

・基金について整理。昼休み「Cの渦」。

・APリミックス会議。夜の部は「塚田農場」。2次会「hana」。外山、原田、濱川。

[13.04.12]

・昼休みにTSUTAYAへ。「多崎つくる」を購入。副知事レク。

[13.04.13]

・朝イチで整骨院。気持ちいい。息子の耳鼻科へ。イオンで合流し、昼めしと買い物。

・「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹(文藝春秋)」★★★★★。読了。中編小説こそ、著者の魅力が存分に発揮されるという思いを新たにした。手のひらにおさまるほどの物語(イメージとして)でありながら、いつまでもその手のひらを眺めていたい余韻と味わいがある。繰り返し読むなこれは。余談だけど、作品に登場する音楽をYouTubeで聴きながら読めるって、すごく素敵な時代。

・「ボクらの交換日記」★★★。友人が編集を。とても善意の映画。ただ、これをファンタジーとして見ないとすると残念な結果にもなる。

[13.04.14]

・息子、娘1号が参観日。娘の方へ。ここねちゃん久しぶり。シローさんとも雑談。午後は娘2人と公園へ。1号は自転車でぐるぐる。2号はハトが怖い。

・「あまちゃん」第2週。面白い。

[13.04.15]

・財政主幹ヒア。T峰さん。帝国データバンク。息子と娘1号は代休。ビビンバ作成。

[13.04.16]

・基金打ち合わせ。部長説明。家人が学校役員会へ。

[13.04.17]

・A社来訪。

・「ジャンゴ」★★★★★。タランティーノ素晴らしすぎる。奴隷制度とは何だったのか、という根源的な話を、架空の歴史物語として素晴らしく巧みにエンターテイメントとして昇華し、価値観の再構築を試みている。続・荒野の用心棒も見なくちゃ。

[13.04.18]

・楽天御一行来県。個別打ち合わせ。S肉店訪問。合間に大宮高校文化情報部で講師・講評。

・課歓迎会「日本海庄や」。楽天との懇談会2次会「hana」。

[13.04.19]

・オールみやざき連絡会議。部説明会。

・娘1号通級面談会。

[13.04.20]

・娘1号皮膚科(足のイボ)。子供らを実家へ。

・同窓会「万作」。さとゆみと「hana」。

[13.04.21]

・朝二日酔い。フーデリィで買い物。録画してた「アートビートスペシャル」。息子を迎えに行き、こども記者説明会へ。9月号担当らしい。イオンで本を買い、珈琲豆を買い帰宅。夕食は「寿司虎」。

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新藤兼人追悼映画祭

2012-11-14 (水)

映画TVラジオ

9月からスタートしていた一人新藤兼人追悼映画祭をひとまず終了。

 

ツタヤ・ディスカスで、だああっとオーダーを入れて、立て続けに新藤兼人作品を見てきた。「裸の島」「三文役者」「鬼婆」「原爆の子」「ふくろう」「一枚のハガキ」「墨東綺譚」「第五福竜丸」「午後の遺言状」の計9本。

 

順番はめちゃくちゃだし、いろんな作風のものがごちゃ混ぜなんだけど、やはりこうやって連続で見ていくと新藤兼人という個人の作家性がはっきりと見えてくる。ユーモアと毒と批評とエロスと。そういう意味では、「ふくろう」などは、もう新藤兼人以外の何者でもない作品。ほとんどセット内で話が進むのだけれど、くだらないギャグを連発し、恐ろしい殺人をサラリと描き、社会の歪を語り、生の象徴としてのオールヌード。あまりに「らしい!」のでニヤニヤしてしまった。

 

まあ、たまにはこういう映画の見方も楽しいな。次はビリー・ワイルダーを特集中。まだまだ見てない名作がたくさんある。楽しみ。

 

 

[12.11.06]
・照会もの資料づくり。昼休みに楠並木で。
・録画した「サラメシ」。ビズっていい会社。
・人狼、最後の最後で謎が解けたのに、0時でタイムアウト。そんなあ〜。
[12.11.07]
・産学官ネットワーク会議。その後、公設試験場との意見交換。ビッグ事業について。
・秋のみやざき就職フェアへ。シーガイア。圧倒的に少ない。
・晩飯にローソン「黒瀬ぶり照焼おにぎり」(240円)を3個も。
[12.11.08]
・娘2号を友絵に。水ぼうそう確定。登園禁止。午前中年休。
・午後から出勤。フードの勉強をしているところの午後3時過ぎ、畜産課から要請。急遽、属人的にパレードのアドバイザーへ。ううむ。これはハードル高いぞ。わくわく。
・フードPT。ネタ出し会議。販促、物流に大きなカギがありそう。22:00。
・気を取り直して「人狼村からの脱出」を終了。時計の設定を帰ればダッシュで終われた。96点。
[12.11.09]
・パレード打合せ。昨晩宮原くんと話したぱみゅぱみゅ案を提示。牛をかぶる犬案。そのまま調整に入り、犬の方はGOで。予算も確定せぬまま。わはは。
・ジュニアワークフェア。宮観。高卒はこんな風にやるのか。企業も様変わり。
・宮ペック訪問。佐土原ナスについて。英輝さん最高。ハマると凄いな。
[12.11.10]
・息子のクラスイベントでドクターヘリ見学会。白尾先生に感謝。久々にBK117C2を見てやたら懐かしかった。ちょうど要請が入り、離着陸も見ることができた。
・娘1号を迎えに行き、ランチ。サイドストリートカフェ。偶然、陽太くんと木島さんにバッタリ。
・エースレーンにて「ゆるボウル」へ。おかしなイベントw。らぶ。そのまま子供らと2ゲーム。135+150で父さん圧勝(大人気ない)。
・「午後の遺言状」★★★。新藤兼人。相変わらずちょっと変な新藤作品。乙羽信子がチラと見せる「鬼」ぶりが凄い。
[12.11.11]
・フードPT。永、黒、外、福。永さんの資料が素晴らしい。さすが。どうシンプルに見せるかを模索。
・昼から古事記グルメまつりへ。尾崎さんところのカルビ+もつ鍋セット600円と島根の赤鶏コンフィ。宗像家と塚本家。そのままゆる神サミットへ。チョコレイト・ディスコ的な(笑)頑張ってる。みやざき犬、1歳の誕生日おめでとう。
・気力を振り絞ってRUN。それでも21kmがやっと。しかも2’12。
・「アパートの鍵貸します」★★★。ビリー・ワイルダー。ジャック・レモンがどうにもうざい。シャーリー・マクレーンは相当かわいいのだけど、中年以降の彼女が浮かんで感情移入が弱い。いやでもなかなか毒があって楽しい。
[12.11.12]
・朝イチで友絵。無事登園許可。どうやら予防接種していたらしい。とりあえずジジ宅で一日過ごしてもらうことに。
・改善事業の財政主幹説明。フードビジネスの整理など。
・久々にチーム青空で。「ままや」。かつては若気の至りで天下国家を語っていたが、ようやくローカルエリア限定では天下国家を動かせる年代に。一人ひとりの言葉が重い。いい仲間たち。Dが腰を痛めているので早めに1次会終了。「hana」に一人で行く。尾崎さんとフードについて語る。
[12.11.13]
・委員会資料づくり。部長、次長らにフードビジネスの経緯報告と補正対応の旨。視点が農政になっている、との指摘。そうかもしれん。そうかもしれんが。悶々と頭を整理しつつ。21:00。
[12.11.14]
・委員会資料づくり。合間に「うどん県」秘話。犬はっぴ。
・Softbank shopへ。どうしたものか。

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太陽を盗んだ男

2012-09-07 (金)

映画TVラジオ

夜な夜な映画三昧の今日この頃。「太陽を盗んだ男」を26年ぶりに見た。

 

19歳で上京して、まだ全然東京に慣れていなかった最初の夏、どういう経緯かは忘れたが、白山にあった三百人劇場で開催されていたATG映画祭(ATG作品だけでなく関連作品も上映)にいそいそと通ってた。確か20本くらい見たと思う。「逆噴射家族」とか「ヒポクラテスたち」とか「家族ゲーム」とか「狂い咲きサンダーロード」とか「TATTO<刺青>あり」とか。この映画も、その映画祭で見たのだった。

 

ATG作品って、大学生のぼくには少し背伸びして見ていた部分があったけれど、この映画はものすごくポップでエンターテイメントで、真正面から感動した。その場で「生涯ベスト1だ!」と思ったぐらいだった。

 

ぼくは、元来、映画を見終わったら粗筋とかすぐに忘れてしまうたちなのだが、この作品はずいぶん細かく覚えていた。皇居バスジャック、原子力発電所潜入、原爆製造、札束撒き…。まあ、とにかく衝撃的な展開がテンコ盛りであるし、まだまだウブ?だったぼくにはそれだけ衝撃が大きかったのだろう。

 

26年ぶりに見た「太陽を盗んだ男」も、やっぱりスゴい映画だったな。なにせストーリーを覚えているので、「衝撃」というものはなかったけれど、改めて沢田研二は素晴らしくはまり役だなとか、文太絶品かっちょええとか、井上堯之の音楽ステキ過ぎるとか、なんだこのすごい編集とか、これ絶対にゲリラ撮影だこわーとか、まあ、とにかく見所満載なのだ。

 

改めて見て面白くなかったら寂しいなあと思ってた。あえてこれまで避けてきたところもある。まあ、全然杞憂であったよ。19歳の自分、ちゃんと見る目あるじゃないか。こんなにエネルギーに満ち満ちた映画、今でもそうはない。これからは安心して再見できるな。また見よう。

 

 

[12.09.05]

・議会対応。某社の嘘弁明にキレた。20:00。

・「SRサイタマノラッパー3」★★★★。相米慎二もビックリの長回し。マイティの堕ち具合にどきどき。ラップシーンの素晴らしさの反面、ご都合主義なところがもったいなさ過ぎる。…それにしてもこれが自主制作だなんて。

[12.09.06]

・担当内協議(進行管理)。議会対応(答弁書)。口蹄疫バッジが活躍。

・「太陽を盗んだ男」★★★★★。長谷川和彦監督。

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「アベンジャーズ」と「裸の島」

2012-09-05 (水)

映画TVラジオ

たまたま、両極端にあるような映画を続けてみた。

ひとつは、徹底して作り込まれた大作「アベンジャーズ」。

 

 

2008年の「アイアンマン」からスタートし、「インクレディブル・ハルク」「アイアンマン2」「マイティ・ソー」「キャプテンアメリカ」と下準備?作品を重ねた上での「アベンジャーズ」である。企画は壮大でも、出来上がりはしょぼい作品が山のようにある中で、単独ヒーローの佳作を積み重ねて、最後に「がっちゃん」する力技は、そうそうできるものんじゃない。有名監督や、有名俳優に頼ることなく、各ヒーローの特性・物語性を考えてのスタッフ・キャストの起用を続けて、最後に大輪を咲かせた。

 

主人公が6人(7人?)もいて、勧善懲悪という縛りもある中、いくつもの小ネタを散りばめてワクワク感をくすぐりながら、怒濤のクライマックスへと雪崩れ込むという素晴らしい脚本&演出。監督:ジョス・ウィードンは只者ではない。見事。

 

 

もうひとつの極端は「裸の島」。

 

 

1960年に公開された新藤兼人監督の代表作。…ということを、監督の訃報で知ってから、ずっと見ようと思っていたのだ。予備知識ゼロで、どんなジャンルの映画かもわからないまま見ているうちに、その「絵」の説得力、演出の見事さに徐々に圧倒されていった。かかわっている人・予算、そのすべてが「アベンジャーズ」と対極にあるような作品だ。心の奥に深く刺さるものがあり、この映画は、むしろメジャーでは撮れない映画だろう。

 

 

どちらが良いとか優れているということではない。わくわく楽しいのも、じっくり見入るのも、どちらも映画の楽しみでありヨロコビであるのよなあ、なんてなことを改めて思ったっちゅう話だ。

 

あーもっと映画みたい。

 

 

[12.09.04]

・出張予定を取りやめて議会対応。趣旨確認。

・知事FBによるとアラタナとGILLEの表敬があったらしい。 アラタナ表敬には少し関わり、GILLE表敬には関わりたくても関われなかった(仕事的に)。無念。

・「三文役者」★★★★。新藤兼人監督。冒頭の絵からビックリ。ファンクだわ。どれだけ殿山泰司好きだったんだ監督。愛情に溢れて、ちょっとイビツな愛の劇場化しているところもキュートな映画。こういう役のときの竹中直人はいいなあ。巧い。

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リーガル・ハイ

2012-06-20 (水)

映画TVラジオ

フジテレビ系で絶賛放映中の「リーガル・ハイ」は、久々の傑作テレビドラマだと思う。でも、視聴率は10%そこそこらしい。うーむ。世間はなぜこの面白さに気づかないのか。

 

…というぼく自身も初めて見たのは、第6話(遅!)。でも、あまりの面白さに、速攻第1話を探し出し、物語の前提を再確認したほど(なんて便利な世の中!)。

 

面白さのポイントはいくつもある。まずは練り上げられた脚本(古沢良太)が素晴らしい。法廷ドラマとしての起承転結のポイントを抑えつつ、わずか1話の枠の中に、膨大な情報量(台詞)で登場人物や事件の背景を語らせ、物語に深みを与えている。また、どんなにシリアスな展開でも、決して予定調和に落ち着かせず、最後は必ずオチ(笑い)を入れてくる。そのバランスも絶妙。

 

さらにキャラクター造形が絶品。これは脚本・演出・俳優たちの見事なコラボレーションがなせる技だろう。古美門研介役の堺雅人が醸し出す知性と俗世。黛真知子役の新垣結衣の美しさとダサさ。三木長一郎役の生瀬勝久らしい品格と醜悪。主要登場人物でこれほどキャラが立っているのは、ルパン三世以来かも。ガッキーのはまり役っぷりが凄い。

 

それと特筆したいのは、根底にある「毒」の部分。「南アルプス市」の存在をある意味全否定した「南モンブラン市」という設定があったり、秋元康がモデルっぽい登場人物を「アイドルにパンツ脱がせる歌しか書けない」と批判したり。「毒」の裏返しで実は「愛」もあるのです、というフリをしてやっぱり「毒」吐いて終わる、という潔い姿勢も好き w

 

それにしても、このドラマを真っ先に「面白い!」と言い出したのは、愚息である。第3話ぐらいで面白さに目覚め、かつてない程気合を入れて見ている。今日も、録画していた第10話を、終始ゲラゲラ笑いながら見て、エンディングが終わったところで「これは傑作だ!」と叫んだ。うむ。小学5年でそこまでハマるとは。お前もサブカル魂を受け継いでいるようだな〜。

 

 

[12.06.20]

・常任委員会。報告事案について質問続出。宿題2件。さてと…。総務の委員会でもうちの事業が話題に。G課へ説明に。

・昼休みに100kmリレーマラソンの記念品などを配布。あれ?タオルが1枚足りないや。

・金曜日のチケットなど。りえぞうと。録画した「リーガル・ハイ #10」。WEBで「#2」。

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新作か、名作か

2012-05-23 (水)

映画TVラジオ 未分類 読書

「ベスト・オブ・映画欠席裁判」を読んだ。

 

映画評論界屈指の書き手である町田智弘と柳下毅一郎の爆笑・毒舌座談会である。この本を読むと、いかに映画を見ていないかを思い知らされる。そして超〜メジャーな「名作」も見落としているものが多い。まあ、市井の映画ファンであるから、好きなように見ればよいわけだが、なんとなく歴史に残るような「名作」を見てないのは、ちょっぴり人生を損している気もする。

 

そう思いながら、久々にTSUTAYAに行ってみると、公開時に見逃していた映画がずらずらーっとDVD化されていて「おお!これは見なくては!」と焦る。そして今日も今日とて「新作4本以上で1週間250円でレンタル可」というシステムにのっかって、新作ばかり4本借りてしまった(監督失格、マネーゲーム、MI4、リアルスティール。我ながらベタだ…)。

 

つか、ただでさえ自由な時間が少ないのに、限られた時間で新作映画を追いかけると(もちろん劇場公開も見たいわけで)、いつまでたっても「名作」を見る暇がない。書籍でも言えることで、ミーハー的に話題作を追いかけていると、いつまでも古典にまで時間が回せない。いかんなあ。どげんかせんといかんなあ。

 

 

[12.05.22]

・資料各種作成。

・久しぶりに定時退社。娘2号をお迎えに。歓喜の声を出し「ててててー」っと走ってくる2号。ういやつ。ありもので適当晩飯。

・「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白/稲葉圭昭(講談社)」★★★。目的と手段は特に錯綜し、本末転倒の事態に陥ることがある。この本はそうなる可能性最悪の事態が描かれている。敏腕刑事が覚醒剤常習者に堕ちていく。事実かどうかは別として(若干感情論が先立つ文章があってリアリティを削いでいる。惜しい)、組織の間違った力学が働くとこういう事態を招くことは容易に想像できる。管理する立場の責任は重い。

[12.05.23]

・資料各種作成。今日からダイエット開始。目標1ヶ月で4kg減。昼休みにTSUTAYA。

・「ベスト・オブ・映画欠席裁判/町山智浩・柳下毅一郎(文春文庫)」★★★。燃えよドラゴンとか、ポール・バーホーベンとか、特別なキーワードが頻出するのはさておき、すげえ面白いよ。

・「監督失格」★★。監督:平野勝之。巷では絶賛系な評判である。愛と再生の物語と言われたら「まあそうであるな」と思う。いろいろ考えさせられるし、ドキュメンタリー映画として「よくできている」とも思う。だけどダメなんだよな。なにせ、この監督のAVが嫌いで嫌いで w。女性虐待系な作品が多く、嫌悪感ばかり。まあ、この監督でもこんなにかわいいところがあるのか、という発見はあったけれど。

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ザ・休日

2012-03-20 (火)

映画TVラジオ 読書 音楽

久々に何の予定もない休日。自宅でゴロゴロして過ごした。読みかけの小説を読んだり、DVD見たり、散歩したり、音楽聴いたり(まだまだヤマタツ中)。そう、本来の自分は、こういうナマケモノ的な暮らしが得意なのだ。

 

この4年間、公私の境がホントになくて、年がら年中、仕事のことばかりが頭を巡っていた。読む本も専門書やビジネス書が中心となり、ちっとも小説に手が伸びなかった。よほどハマったんだなあ w

 

さて。近日中に来年度以降の新たな仕事が明らかになる。異動するのかしないのか。クリエイティブ性の高いものなのか、ルーティン的なものなのか。種類によってどこまでプライベートが侵食されるかは違ってくるだろうけれど、サラリーマンである以上、どんなものでもちゃんとはする。今は、しばしの「宙ぶらりん」な時間を楽しむのだ。

 

↓映画「ロスト・イン・トランスレーション」のなかに出てくる映画内ポスター w

 

[12.03.19]

・資料の整理。ビズさんと打合せ(かぁ3の顔関係、産学官ダンス甲子園関係)。ランチ「ハバネラ」。

・「ビブリア古書堂の事件手帖〜栞子さんと奇妙な客人たち/三上延(メディアワークス文庫)」★★★★。いわゆるライトノベルなんだけども、登場人物が魅力的なので、ぐんぐんと読ませる。シリーズ化されているようなのでたぶんそれも読む。ドラマ化もされるかもね。

・「イシューからはじめよ/安宅和人(英治出版)」★★★。この4年間、仕事で自ら体感してきたことが言語化されている感じ。「ああこういうことを模索して身につけてきたんだなあ」と再確認する。逆にこれって何の体験もない人が理論だけで理解できるものなんだろうか…。

[12.03.20]

・朝、1時間ウォーキング。これから少しずつ。散らかりまくっていた机を片付け。すっきり。

・「ロスト・イン・トランスレーション/ソフィア・コッポラ」★★★★。言語、性別、世代など、さまざまなディスコミュニケーションのあり様と心情を丁寧に描いている。語り過ぎず、演出でキチンと見せる。巧いなあ。でも、この映画は日本人が見るのと、日本人以外の人が見るのとでは受け取り方が違うハズ。だって「んな、日本人いねえよ!」という突っ込みどころ満載だもの。監督はそれを意図的にやっているわけで。できれば、日本人以外の人としてこの映画を見たかった。その方がノイズが少なくて純粋に楽しめたハズ。ビル・マーレイが素晴らしすぎ。巨乳も素晴らしすぎ。

・「ここ 食卓から始まる生教育/内田美智子・佐藤剛史(西日本新聞社)」★★★★。再読。当たり前のことが書いてある。それが響く。「はなちゃんのお味噌汁」を読んだあとには尚更。

・「ぼくのメジャースプーン/辻村深月(講談社文庫)」★★★★★。すげー変な小説。珍品。とにかく肝心の設定自体がなんだかおかしなことになっているのだけれど、根底に流れている作者独自の「愛」の描き方が素晴らしく、一気に読ませる。これはファンになるわ。

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映画が先か、原作が先か 〜ドラゴン・タトゥーの女

2012-03-01 (木)

映画TVラジオ 未分類

先々週のことである。映画の趣味が近い友人・知人がこぞって「ドラゴン・タトゥーの女」を誉めていることに気がついた。今年ベスト3の1本として確定、デビット・フィンチャーワールド全開、出演陣が素晴らしい…などなど。ほほう。それは見に行かねばなるまい。

 

さて、ここで問題なのは、これは映画を先に見るべきか、あるいは原作を読んでから見るべきかということ。一般的には、「映画が原作を超えることはない」というのが定説だ。読者の頭の中にあるいろいろな景色を、最大公約数(あるいは最小公倍数)で映像(映画)化するという作業には、どうしてもそこに「取捨選択」がある。つまりは、原作=映画とはならないわけで、読者の頭の中にある「ぼんやりした映像」を「リアルな映像」に変換・創造し、より魅力ある世界を提示するというのは並大抵のことではないのだろう。

 

今回の映画の原作は、大ベストセラーの「ミレニアム1」である。まずは母国スウェーデンで映画化され、現在公開中のハリウッド版はそのリメイクとなる。つまりは、原作、母国版映画、ハリウッド版映画と、3つの選択肢があるのだ。そういえば母国版は、一時期レンタルDVDの棚を席巻していた時期があった。ということは母国版にも一定の支持はあったということだろう。ふむ。…ということで、週末出張があった挟んで、1週間をかけて、3つの「ドラゴン・タトゥーの女」に浸ってみたのである。

 

今回は、時系列に添っていくことにした。最初に発売された原作本を読み、母国版映画を見て、ハリウッド版を見た。

 

1)原作本。スティーグ・ラーソン作。さすがに世界的ベストセラーだけあって、物語としての完成度が高い。緻密なプロット、キャラクターの造形の素晴らしさ、謎が謎を呼ぶ見事な展開、そしてラストのカタルシス。読むのが遅いぼくでも、上下2巻を2日で一気読みしてしまった。非常によくできたエンターテイメント小説だった。

 

2)続いて母国版。ハリウッド版が公開中というタイミングなので、レンタルDVDは全部貸出中。うう。ところが、偶然にもレンタルが開始されたばかりの「完全版」が残っていた。劇場公開時にはカットされたシーンも30分ほど追加されて、この「完全版」はなんと全編186分。長過ぎるよ(涙)。涙をこらえつつ、2日に分けてみた。残念ながら、これはあまり好きじゃなかったな。まずキャスティングで全然のれない。ミカエルがミカエルに見えない(スウェーデンでは有名な俳優らしい)。そして一見イメージに近いリスベットもその演技には疑問。キャラクターの解釈が違うのだ(まさにリアル化がぼくに合ってない)。さらにはストーリーの「取捨選択」にも違和感。せっかくの物語にメリハリがなく平板な印象になっている。残念。

 

3)ややげんなりしつつ、ようやくハリウッド版につく。残業の帰りのレイトショーで。こちらは、なかなか素晴らしかった。冒頭の「移民の歌」でまずやられた。この冒頭部分は随分前にティーザーとして公開したのを見ていたけれど、大画面とドルビーサラウンドで見るのは迫力が違う。それにまた本編が凄い。あの長大な物語をざっくり整理して、比較的シンプルな話へと再構築している。

出演陣も文句なし。ルーニー・マーラの好演は誰もが絶賛することだろう。超〜らぶだ。これぞリスベット。ダニエル・クレイグをはじめとしたオトナたちの演技もよい。また、演出がキレまくってる。エグイ映像はしっかりエグく見せて正解。母国語版では簡素化されていたレイプシーンや惨殺シーンをしっかり丁寧に描くことで、この物語の「軸」の部分がクリアに浮かびあがるのだ。

たた、気になる点がなくはなかった。複雑なプロットを説明する部分が「詰め込んだ感」があって、情緒が削がれている。そしてラスト近く、ある謎解きの内容が変更されているのだが、原作を読んだ者としてはただのノイズになってしまっていること。まあ、原作を読んでない人にはまったく気にならないことかもしれない。

 

こうやって書いてみると、少なくとも本作については、予備知識なしで「ハリウッド版」をじっくり楽しみ、続いて「小説」を読んでより深い感動を得る、というのがオススメな気がする(この際、母国版はスルーしてよいかも)。

 

 

[12.02.28]

・答弁書をシコシコ。3人5問。まずまずか。

[12.02.29]

・答弁書をシコシコ。T議員の分、仕上げたと思ったら問が変わるの巻。Kビール支店長から申請。

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