「めんどくさがり」仕事術

2013-01-13 (日)

地方公務員

自慢でも何でもないけれど、ぼくは昔から「めんどくさがり」だ。ほんのちょっとした「一手間」がめんどくさくてめんどくさくて、楽な方、楽な方へと流れ流されて生きてきた。親が一財産もっていたら、間違いなく筋金入りの放蕩息子として、ダラダラと生きていたことだろう。

 

残念ながら(幸いにして?)、実家は大金持ちでも何でもなく、ごく普通の一般家庭であったから、大学を卒業したら働かなくてはならなかった。「めんどくさいなあ」と思いながら就職試験を受け、「めんどくさいなあ」と思いながら県庁職員になり、「めんどくさいなあ」と思いながら気がつけば20年以上も働いている。我ながらよくぞココまで働いたな、と思う。やればできる子。

 

でも、根っからの「めんどくさがり」であるから、事務処理は全般的にとても苦手だ。補助金の複雑な計算だとか、難解な法律の解釈とか、キチンとした報告書の作成とかもう嫌で嫌でしょうがない。本来、公務員が最も得意とすべきコツコツとした仕事がことごとく苦手なのだ。劣等生これに極まる。

 

そんな自分であるけれど、ある時期から不思議と「ほめられること」が多くなった。「情熱があるなあ」「すごいアイデア」「顔が広いね」…。県庁に入った時点では、明らかなダメダメ職員だったハズの自分が、いつの間にか「スーパー県職員」と呼ばれるようになった。あ。ごめん。ちょっと美化した。そんなこと言われたことない(笑)。

 

でもまあ、「企画づくりに参加して欲しい」「体験談を話して欲しい」「相談に乗って欲しい」などというリクエストがあるわけだから、ぼちぼち期待はして貰っているらしい。

 

自分の性根が大きく変わったわけでもないのに、それなりに「ほめられる」ようになった理由を改めて考えてみると、それはやっぱり「めんどくさがり」だからだ、という逆説めいた結論に至った。

 

 

仕事をするということには、何らかの「達成感」が必要だと思う。賽の河原ではないのだから、何らかのゴールがあって、何らかの達成感があるから、明日も頑張ろう、働こうという意欲がわく。

 

たとえば、「時間」もひとつの達成感だ。時給700円の作業を5時間頑張った!3500円ゲット!やった! …みたいな。社員であれば、「今日も定時まで乗り切った」みたいな。でもそれは、消極的な達成感だ。もう少し積極的な達成感というのは、「成果」を出したということだろう。「レポートをまとめた」「補助金の手続きをした」「イベントが終わった」。でもこれは「作業が終わった」というだけで、まだ何かが足りない。

 

心からの達成感を感じることができるのは、何らかの「効果」があったと感じられたときだ。「自分がまとめたレポートでプロジェクトが動き始めた」「補助金を活用して新たな雇用が生まれた」「自分が仕掛けたイベントで参加者に喜ばれた」。

 

 

ぼくは「めんどくさがり」ではあるけれど、一応職業人ではあるから、一人前に達成感は味わいたいのだ(なんて図々しい!)。「めんどくさい」でも「効果を出して達成感を味わいたい」のだ。

 

そうすると、必然的に、労力をかけずにゴールするための「最短ルートを探す」ようになっていく。これは闇雲に「一直線にゴールに向かう」ということを意味しない。たとえば、一直線に進むことで大きなトラブルにぶつかるのであれば、少し迂回した方がゴールに早くつけるかもしれない。あるいはコツコツとトンネルを掘った方が、トータルでの労力ははるかに小さいのかもしれない。そういう意味での「最短ルート」をいつも探している。

 

そういう「正しい目」で見ると、ぼくのことがよくわかる。

 

「情熱がある」というのは、いつも「効果を出したい(効果のないことはやりたくない)」と言っているからだし、「すごいアイデアがある」というのは「自分でゼロから考えるのは大変だからネタをいっぱい仕込んでおいてアイデアをパクっている」からで、「顔が広い」のは「自分でやるよりプロがやった方が絶対いいものできるから仲良くなっておく」からで…。すべての根っこは「だって自分でぜーんぶをやるのは、すげえめどくさい!」からなのだ。

 

でも、時代はぼくに追いついて?きている。国も地方も財政が困窮し、人件費削減に躍起だ。まだまだ人員削減は続く。そうなれば「効果の出せない業務」はますます淘汰され、最小の労力で、最大の効果を出していくことが求められる。いわばこの「めんどくさがり」仕事術が活きる場面が増えてくるハズなのだ。

 

そして公務員がどんどん「めんどくさがり」仕事術を身に付けてくれたなら、効果的な事業が次々に展開されて、きっとぼくは楽ちんになっていくのだな。ああ、早くそういう世の中になって欲しい。

 

[13.01.11]

・要望部長レク。福祉との調整。センター長・所長との打合せ。基金内示。

・部内ボーリング大会。145+148=293。6位入賞。打ち上げは「楽閑人」。ノンアルで帰宅。

[13.01.12]

・息子の耳鼻科。ランチを挟んて、娘1号のピアノ→音楽教室。

・Run。12km。バイパスでスッシーに遭遇。

・「中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?/NHK_PR1号(新潮社)」★★★★★。情緒的な文章とか、いい子過ぎるところとか、若干残念な部分も含め、なんともリアリティがあっていろいろ共感できる部分の多い書。特に、覚悟の部分が、同じ「公的機関」で働くものとして、納得できる部分多し。

[13.01.13]

・義祖母の四十九日法要。お経と食事会と。

・防災士の宿題終了。がんばったオレえらい。

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