プロジェクト・マネジメント

2013-01-10 (木)

地方公務員

 

公務員というと、「親方日の丸」「お役所仕事」「税金泥棒」など、あまり仕事してないっぽいイメージがあるのかもしれないが、大多数の公務員は勤勉で真面目である。そして事務処理能力が高い職員が多い。なにせ世の中には「公務員専門学校」というのがあるくらいで、高校や大学の勉強だけでなく、公務員試験の勉強をコツコツと頑張らないと役所に入れないわけで、平均すると努力型の頑張り屋さんが多いと思う。

 

でも、その真面目さが、仕事のやり方によっては裏目に出る。ひたすら与えられた「業務」に真面目に取り組むあまり、自分の守備範囲を決め込んで仕事の幅を狭めてしまったり、失敗しないためにホンの小さなリスクでも恐れたりして、外から見ると「小さくまとまって融通が効かず面白味がない」仕事っぷりになるのだ。

 

だからこそ、各職員に「業務=手段」ではなく「テーマ=目的」を与えてみたら、その真面目さゆえに「そもそもこのテーマってどういうことだろう」とゼロベースで考え直したり、「今やっている業務じゃあ、目的達成に効率悪い」とカイゼンな気持ちに火がついたりするじゃないだろうか。

 

絵に例えるなら、「業務」でする仕事はジグゾーパズルなのだ。ルールがあって、それに則って、誰がつくっても同じ絵を完成させる。こういうのは公務員は得意だ。ところが、「テーマ」でする仕事はまさに「絵」そのもの。どんな大きさの、どんな材質のキャンバスに、どんな絵の具で、どんなモチーフを、どんなタッチで描くのか。こういう自由さは真面目さが故に苦手なジャンルなんだろう。

 

 

さて。「業務」ではなく「テーマ」で仕事を与えるとき、その「自由さ」の他に、公務員には苦手な要素がもうひとつある。それは「分野横断」だ。たとえば、前回の例で「若年者の県内就職」をテーマとしたプロジェクトに取り組むとき、その仕事は「労働行政」だけにとどまらない。雇用する側にたてば「産業行政」であるし、雇用される側が新卒ならば「教育行政」という視点も出てくる。障害者や生活保護受給者の雇用であれば「福祉行政」も関係してくるだろう。

 

それぞれに簡単には解決できない課題があり、分野ごとに利害が対立することもある。「若年者の県内就職」を促すためには、雇用される側にとっては高い給料があれば大きな魅力のひとつとなるが、企業の側にたてば、高い人件費率は企業の経営を直接的に圧迫する。また教育においては、そもそも県外の有名大学への進学や有名企業への就職はむしろ歓迎すべきことであって「県内就職」のテーマと反する面もある。

 

こういった、「あちらを立てればこちらが立たず」的なプロジェクトを転がしていくには、いわゆる「マネジメント力」が必要になってくる。正確無比な事務処理能力は高い公務員だが、その真面目さが仇になって、マネジメント力は総じて弱い。なぜなら、プロジェクト・マネジメントとは、他者とのコミュニケーション力であり、決断力・判断力であるからだ。利益の異なる他者と、円滑にコミュニケーションを取り、何らかの方向づけをしていくには、ある程度の「いい加減さ」も必要なのだ。

 

プロジェクトのテーマは、概して「総論賛成」「各論反対」な要素があるからこそテーマとなり得ている。関係者の意見は丁寧に聞くべきだが、異なる意見をそのまま受け止めてしまっては前に進まない。調整に調整を重ねても折り合わない何かがあるとき、最後の最後は「じゃあまあこのへんで」というアバウトかつ大胆な「落とし所」を見つけることも必要なのだ。←すんません。超得意(笑)

 

[13.01.09]

・娘1号は熱を出したのでお休み。

・事務局監査。施策方針課内レク。補正予算説明資料。

・チーム新年会。「櫻井酒店」。2次会はひとり「hana」。尾崎さん。サンスの親戚と盛り上がる。変態ワイン。1:30。

[13.01.10]

・議会からの照会資料作成など。

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