業務分担とプロジェクトの違い

2013-01-08 (火)

地方公務員

「業務分担」と「プロジェクト」の違いをもう少し具体的に説明してみる。

 

たとえば。今、ぼくのチームで某部下が担当している業務で考えてみる。部下Aさんが担当している主な業務は次の通り。

・「ヤングJOBサポートみやざき」に関すること

・「みやざき若者サポートステーション」に関すること

・新卒者就職応援本部に関すること

 

「ヤングJOB」とは、いわゆる「ジョブカフェ」と呼ばれるもので、若年求職者を対象とした就職相談・支援を行う施設である。「若者サポートステーション」とは、働くことに悩みを抱える若者の相談・支援施設。「新卒者就職応援本部」とは、翌春に卒業を予定さしている新規学校卒業予定者の県内就職を支援するために、行政・教育・企業の各代表者が集まって情報交換を行うもの。Aさんの仕事は、おおよそこの3つの機関がうまく機能していくように、予算だったり契約だったり運営だったりの事務を処理していくことになる。これがいわゆる「業務分担」である。

 

では、仮にこの業務をベースに「プロジェクト」をつくるとしたら、どうだろう。どれも「若年者」を対象とした「就職を支援」するための業務であるから、素直に「若年者就職プロジェクト」とすることができる。いや、行政の立場としては当然県内に就職して欲しいわけだから「若年者県内就職プロジェクト」の方がよいか。

 

・「若年者県内就職プロジェクト」

 

あなたが、こういうプロジェクトを「ポン」と与えられたらどうだろうか。途端に業務の見え方が変わってこないだろうか。それまで3つの機関の運営することを考えればよかったのに、昨今新聞を賑わせている「若者たちの就職問題」のすべてが目の前に立ち上がってくる。「高い大学進学率」「就職氷河期」「フリーター」「ニート」「高い離職率」「高学歴低所得者の増」「県内高校の県外大学への進学率・県外企業への就職率の高さ」「UIターン希望者の受入先不足」「都会の企業との給与格差」などなど…。それらにどう対応していくのか。

 

さまざまな「課題」が担当の肩にのしかかり、担当はそのひとつひとつについて、ゼロベースで対応を考えなくてはならない。もちろん、「ジョブカフェ」「サポステ」「応援本部」の3つの機関だけでも、相当の機能を果たしているわけだが、「若者が県内に就職すること」のすべてが自分の仕事の範疇である意識することができたなら、3業務に留まらない発想が生まれてくる可能性が高まる。これこそがプロジェクト化の大事なポイントなのだ。「手段からの解放」なのである。

 

無論、「業務分担」であろうが、「プロジェクト」であろうが、最終的には「個人の意識」次第である。相当程度高い意識をもっていれば、仮に「業務分担」を与えても、異なる視点で「よりよき対策」を模索することになるハズだ。それでも、ある特定分野の「課題を解決すること」をプロジェクトとすることで、「目的」が明確になるし、「目的」と「手段」を履き違えることは相当軽減できるのではないだろうか。

 

[13.01.08]

・ヤングJOB審査方針、補正予算確認、システム打合せなど。

・娘1号がお腹が痛い…といって職場へ。熱はなさそうと思ってひとりで帰したら8度超。あらら。

 

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