夜な夜な映画三昧の今日この頃。「太陽を盗んだ男」を26年ぶりに見た。
19歳で上京して、まだ全然東京に慣れていなかった最初の夏、どういう経緯かは忘れたが、白山にあった三百人劇場で開催されていたATG映画祭(ATG作品だけでなく関連作品も上映)にいそいそと通ってた。確か20本くらい見たと思う。「逆噴射家族」とか「ヒポクラテスたち」とか「家族ゲーム」とか「狂い咲きサンダーロード」とか「TATTO<刺青>あり」とか。この映画も、その映画祭で見たのだった。
ATG作品って、大学生のぼくには少し背伸びして見ていた部分があったけれど、この映画はものすごくポップでエンターテイメントで、真正面から感動した。その場で「生涯ベスト1だ!」と思ったぐらいだった。
ぼくは、元来、映画を見終わったら粗筋とかすぐに忘れてしまうたちなのだが、この作品はずいぶん細かく覚えていた。皇居バスジャック、原子力発電所潜入、原爆製造、札束撒き…。まあ、とにかく衝撃的な展開がテンコ盛りであるし、まだまだウブ?だったぼくにはそれだけ衝撃が大きかったのだろう。
26年ぶりに見た「太陽を盗んだ男」も、やっぱりスゴい映画だったな。なにせストーリーを覚えているので、「衝撃」というものはなかったけれど、改めて沢田研二は素晴らしくはまり役だなとか、文太絶品かっちょええとか、井上堯之の音楽ステキ過ぎるとか、なんだこのすごい編集とか、これ絶対にゲリラ撮影だこわーとか、まあ、とにかく見所満載なのだ。
改めて見て面白くなかったら寂しいなあと思ってた。あえてこれまで避けてきたところもある。まあ、全然杞憂であったよ。19歳の自分、ちゃんと見る目あるじゃないか。こんなにエネルギーに満ち満ちた映画、今でもそうはない。これからは安心して再見できるな。また見よう。
[12.09.05]
・議会対応。某社の嘘弁明にキレた。20:00。
・「SRサイタマノラッパー3」★★★★。相米慎二もビックリの長回し。マイティの堕ち具合にどきどき。ラップシーンの素晴らしさの反面、ご都合主義なところがもったいなさ過ぎる。…それにしてもこれが自主制作だなんて。
[12.09.06]
・担当内協議(進行管理)。議会対応(答弁書)。口蹄疫バッジが活躍。
・「太陽を盗んだ男」★★★★★。長谷川和彦監督。