自治体と企業の恋とは何か

2012-04-17 (火)

地方公務員 食・食材

娘2号が熱を出してしまい、途端にいろいろなスケジュールが狂ってしまった。

 

ジジババがヒマなら面倒を見てもらうところだが、タイミングが合わないと仕事を休まざるを得ない。むむむ。そういえば、3歳ぐらいまでは、こうやってちょくちょく休みを取っていたなあと思い出した。息子が生まれた10年前と比べると、ぼく自身の仕事力が随分とアップしているから、業務へ影響を最小限にやり繰りできる、はず。…とはいえ、ここのところ2週間に1度の発熱。季節の変わり目だからかな。はよう元気になっとくれ。

 

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さて。「企業と自治体が恋をする」というお話の続きである。簡単に言えばお互いに「惚れる」ことが「恋」である。一方通行はただの「片思い」。両者が「惚れ合って」こそ「恋」となる。企業と自治体の「恋」とは何なのか。ではここで、わかりやすい例を出してみよう。

 

宮崎県の特産品に「マンゴー」がある。県のブランド品目である「完熟マンゴー・太陽のたまご」は、糖度15度以上、大きさも2L以上と、品質保証されているため、1個1万円以上するものも珍しくない。東国原知事時代に、芸能界仲間の方々が随分PRしていただき、一気に全国区となった(それまでも業界では高い評価だったが、この数年で一般の方まで浸透した。感謝)。おかげさまで、実は生産量としては、沖縄県に次ぐ第2位でありながら、全国的に「マンゴーといえば宮崎」というイメージを持ってもらっていると思う。

 

この宮崎マンゴーの品質やブランド力に、高級果実専門のAという企業が「惚れた」とする。また同じく、宮崎県も、Aという企業のブランド力・販売力に「惚れた」とする。…ここに「恋」が芽生えるのだ。「いやいやそれは『恋』でなくて単なるビジネスだろう」と思うかもしれない。でもこれがビジネスなら単純な売買で話は終わってしまう。市場を介して売買されて終わりだ。

 

ここで言う「惚れる」というのは、売買以前の問題なのだ。つまり、A社はこう思うのだ。「太陽のたまごは、他のマンゴーとは全然別格だ。香りは濃厚でありながら、繊細な食感と味わいが口の中に広がる・トロける。いやはやホントに美味しい。これは何としてもうちの店舗で売りたい!うちの顧客に食べさせたい。あっと言わせたい。感動させたい。」

 

また、宮崎県もこう思う。「あの都内の一等地でキラキラと輝く美しい店舗の、まるで宝石が並んでいるようなショーケースの一番いいポジションに、うちの美味しい美味しいマンゴーを置いてみたい。そして、A社の顧客であるスーパーグルメなヒルズ族(←少し古いお金持ちのイメージ)を唸らせたい!」

 

これが「恋」でなくてなんであろう。

 

こうして熱い「恋」に落ちたら、両者ともに単なる売買で終わるハズがない。両者が、ひとつのモノを媒介として「恋」をしているわけだから、「売る」という共通目的に対する思い入れが全然違ってくる。お互いを強くリスペクトすることで、より顧客満足度の高い「商品開発」「販売戦略」「広報戦略」に繋がっていく。

 

「太陽のたまごをどうやったら一番美味しく食べられるか」

「カットの仕方を工夫してみようか」

「店頭でのディスプレイもより魅力的にしたい」

「広報は両者がもつチャンネルをつかって倍の規模で展開しよう」

「いっそメディアを呼んで社長と知事でPRしてはどうか」…。

 

次々に新しいアイデアがわいてくるハズだ。それが、コラボレーションであり、自治体コラボなのである。

 

とはいえ、企業と自治体の組織全体が「恋」をするのは、なかなかハードルが高い。企業は企業でも大企業だったり、自治体も県だったりすると、どうしても組織内の調整が出てくる。先の例でいえば、A社の内部からはこんな異論が出てくるかもしれない。「宮崎のマンゴー?品質は高いかもしれないが、その分値段も高い。いくらうちの顧客が高所得層とはいえ、限界があるだろう」「別に市場から買ってくればよいだろう。自治体と調整なんて手続きがめんどくさそうじゃないか。」

 

一方の宮崎県側からも異論が噴出するかもしれない。「なぜ特定の一企業とだけ組むのだ。公平性を欠くんじゃないか。」「品質管理さえしておけば売れるのだ。知名度があがった今、無理なPRは不要だ。」「高級かもしれないが販売量は知れている。もっとたくさん売ってくれる企業と組むべきでは。」などなど。

 

つまり。実は企業と自治体が「恋」をする前提として、社内調整、庁内調整を率先して行う「担当者」が必要となる。つまりは、この「担当者」同士が、深く「恋」に落ちなければならないのだ(つづく)。

<berry cafe マンゴータルト>

 

[12.04.12]

・AP打合せ(繋ぎだけ)。委託事業の按分を部長協議。室内打合せ。

・アピールと協会とじゅんじゅんと。「塚田農場」「砂の薔薇」「hana」。

[12.04.13]

・朝の便で東京へ。ランチ「七蔵」。TJにて打合せ。「bistrot ivienne」。ほどよくカジュアルな感じがグッド。K女史と。いろいろ語れて良かった。

[12.04.14]

・ふるさと就職説明会。参加者が少ない。対策をば。

・「しろたえ」のシューとチーズケーキを。娘2号発熱。

[12.04.15]

・午前中、娘1号の参観日。帰宅して家人と交替。2号、ずっと9度越。辛そう。

・「ヒミズ 1-4/古谷実(講談社)」★★★★。先に園子温の映画を見たため、少しそちらに引きずられつつ読む。映画版よりシュールで切迫感が強い。映画版は震災映画になっちゃった(惜しい)けれど、まさにヒミズ(日見ず)な物語として刺さる。

[12.04.16]

・娘2号、熱下がらず。やむなく午前中年休。午後にババにタッチ。財政主幹ヒア。山のような決裁など。

・「『当事者』の時代/佐々木俊尚(光文社新書)」★★★★★。やや取っつきにくく、丁寧すぎてくどい部分もあるけれど、著者渾身の作。最新のメディア論を書いてきた著者が日本人論へとその領域を広げている。終章に結実する「マイノリティ憑依」論は感動的ですらある。

[12.04.17]

・娘2号、まだまだ熱下がらず。ジジババ登場。評価シート作成。労働局との定例会議。

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